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文化遺産の日(Journées Européennes du Patrimoine)(上)

 9月の第3土日は、ヨーロッパ文化遺産の日として、普段非公開のものを多数含む公共施設、教会、シャトー等々の文化財が一般公開されます。これは、1984年にフランスのジャック・ラング文化相(当時)のイニシアティヴで開始されたものですが、91年からはヨーロッパ評議会が中心となってヨーロッパレベルの行事となりました。2001年には台湾も参加し、2003年には48カ国で2000万人近い見学者があったということです。
 パリだけでも多数の施設が開放され、どこに行こうか迷うのですが、職業柄(?)、とりあえず憲法に関係するところを回ってみることにしました。大統領府(エリゼ宮)、首相府(マティニョン宮)、上院(元老院)、下院(国民議会)、憲法院、コンセイユ・デタとすべて公開されているのはさすがです(他にも公開されている省庁施設は多数)。
 まず、土曜日の朝一番に訪れたのは、リュクサンブール公園内にある上院の建物です。開門時間少し前に到着したのですが、すでに結構な列ができていました。それでもそれほど待つことなくスムーズに入場できました。上院では、この日のためにきちんとした案内冊子(ちょうど日本の映画パンフレットのような体裁のもの)が作成されており、見学ルートの説明や、上院の構成・役割等の説明が丁寧に記載されています。
 上院では、議長の公邸と上院のメインの建物(リュクサンブール宮)の2箇所を順次見学するルートになっていました。議長公邸は、16世紀中ごろに建設され、17世紀初頭にはマリー・ドゥ・メディシスに売却され、その後宰相リシュリューの手に渡るなど、フランス史の主役級の人々にゆかりのある建物です。リュクサンブール宮の方は、マリー・ドゥ・メディシスが上述のように議長公邸となる建物を入手した後、その脇に建設させたもので、1631年にほぼ完成したとされています。やはり王家の人々の所有となった後、王政復古後の1814年に貴族院の建物として利用されるようになりました。両建物とも、こうした華麗な歴史を反映して、内装などは例えば国民議会のそれと比べて大変豪華で、見学する価値は十分あります。

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 議長公邸2階にあるナポレオンのサロン。その名の通り、壁にはナポレオンの肖像画や、オステルリッツの戦勝の後ナポレオンが元老院議員たちに送った書簡の文章を大理石に刻み込んだものが掲げられています。

 

 

 

 

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 リュクサンブール宮にあるサル・デ・コンフェランス。長さ57メートル、幅10.6メートル、天井の高さ11メートルの大広間で、第二帝政様式の豪華な装飾が施されています。翌日に上院議員選挙が控えていたため、報道用のセットが組まれていました。

 

 

 

 

 

 

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 図書室。45万冊の書物が上院議員及びそのスタッフのために収められています。内装は19世紀前半のもので、ドラクロワによる天井画もあるとのこと。


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