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ナンテール

 最近は大学ネタばかりで恐縮ですが、秋から始まった今学期は、週に1回、パリ郊外ナンテール(Nanterre)にあるパリ第10大学(パリ大学ナンテール校などとも言われるようです)に通っています。郊外といっても、電車(RERのA線)で凱旋門真下の駅(シャルル・ドゴール・エトワル駅)から3つ目で、自宅からドア・トゥ・ドアで30分ほどですので、時間的には市内中心部にあるパリ第2大学に行くのと変わりません。最寄り駅の目の前にあるのも便利です(駅名自体が、ナンテール・大学前(Nanterre Université))。

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 市内にある大学は、例えばパリ第2大学は法学・政治学など、ソルボンヌ大学とよばれる第4大学は人文科学といった具合に、単科大学とまでは行かないものの、学問分野別に編成されているのですが、パリ第10大学など郊外にある大学は、総合大学に近い組織になっています。また、市内の大学は、施設が市内各所の建物に分散しているのですが、ナンテールでは緑溢れるキャンパスが広がっており、日本の大学に近い感じです(日本では緑溢れていないところも多いですが)。

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(正面奥の建物は図書館。左手の青い建物は体育館(多分))

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(法学部の建物)

 パリ第10大学は、全体として左派の傾向があるとされており、1968年の5月革命の発端となった事件が生じたことでも知られています。法学系でも、新しいアプローチに積極的な研究者が多いようで、伝統と格式を重んじる第2大学とは対照をなしているようです。公法学でも国際的に著名な教授がおり、日本から留学・在外研究される方も比較的多いように思います。
 今回聴講しているのは、基本権の一般理論に関する修士課程のセミナーです。たまたま担当教授と面識を得たので、その個人的関係で聴講させていただいています。内容は人権の基礎理論に関する主要文献を読んでいくというもので、ロック、ベンタム辺りから始まり、最近のものではドゥオーキン辺りまでについて、著作の抜粋を読んでいくというものです。面白いのは、これらの日本でも著名な論者に加え、イタリアやスペイン語圏(スペイン・南米)の議論にもウェイトをおいている点です。
 また、昨年聴講していた第2大学の授業と違って、学生の報告も重視されているようです。担当になった論者の主張をまとめて20-30分で報告するのですが、自分なりに整理して、かなりしっかりとした内容であるように思われます。約20名の出席者の少なくとも2,3割が留学生(アクセントからして英語圏からとスペイン語圏からのようです)ですが、彼(女)たちも積極的に参加しています。
 皆さん大変真剣な様子なのですが、先日、講義中に雪が降り始めた(今年は昨年と打って変わって寒い日が続いています)際、南米からの留学生と思しき女子学生が、珍しくて感激したのか、机に背を向けて食い入るように窓の外を見入っていました。こちらでは何事もストレートです。

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(隣接するデファンス地区の夜景が見える)


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