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ユネスコ訪問記

 機会があってユネスコ本部にお邪魔してきました。最近の日本では世界文化遺産、自然遺産で一般レベルでも有名な国際機関ですが、教育、科学、文化の発展と推進を目的とする国連の専門機関で、パリに本部が置かれています。エッフェル塔やアンヴァリッドから程近い閑静なエリアにあり、主な敷地は本館と別館の2箇所あるようです。

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 訪問先は文化局の日本人職員の方だったのですが、オフィスは別館のようで、まずはそちらへ。しばらく文化多様性条約などについて雑談をしていたのですが、ユネスコといえども国際政治の駆け引きの場となっていることや、他方で実際の活動においては、タリバンによるバーミヤン遺跡破壊や、カンボジア内戦におけるアンコール遺跡の荒廃など、しばしば無力でありながら、粘り強く活動を進めていることが分かり感服させられます。
 そのあと、徒歩10分ほどの本館の方を案内していただきました。というのは、文化の発展と推進を任務とするユネスコにふさわしく、本館敷地内には貴重な芸術作品が置かれており、ガイド付きツアーも開催されているほどなのです(ユネスコ日本政府代表部のサイトも参照)。

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 当日は高等教育に関する国際会議が開かれており、本館内は大勢の参加者で混雑していましたが、まずは10ヶ国語でユネスコ憲章前文の一節「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない(Les guerres prenant naissance dans l'esprit des hommes, c'est dans l'esprit des homme que doivent être élevées les défenses de la paix)。」が刻まれているモニュメントを見学。前例のない悲惨な戦渦とこの機関の誕生との間の抜き差しならない関係を示して印象的です。

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 その横には、イサム・ノグチ設計の日本庭園があります。桜の木が植えられており、春には美しい花が見られそうです。また、その近くには、長崎は浦上天主堂の天使の頭像が展示されています。これは奇跡的に原爆被害を免れたものだそうで、ユネスコ30周年を記念して長崎市から寄贈されました。
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 そのほか、屋外には安藤忠雄設計の「瞑想の空間」などがあり、日本ゆかりのものが目立ちます。
 内部に入ると、ピカソによる巨大な壁画「イカロスの墜落」があります。もっとも、ピカソは壁画の位置が気に入らず、署名をしなかったとされています。前述のように当日は国際会議が開かれており、昼食時とあって壁画の前にビュッフェサービスのカウンターがあったため、うまく写真に撮れなかったのが残念です。また、ジョアン・ミロの壁画もあるのですが、こちらは会議関係の展示の関係か、ディスプレイが前に設置されていました。

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コメント 2

Aline

様々な芸術品が無造作に置いてあるので
「こ、これレプリカじゃないですよね?」と尋ねて
苦笑されたのは良い思い出(;^ω^)
あと、一見それほどの高さがあるとも感じられなかった本館ですが
最上階から一望できるパリの町並みが印象的でした。
秋にまた訪れるかもしれません。
by Aline (2009-07-13 22:14) 

sog

お久しぶりです。そういえばユネスコに行くと仰ってましたね。今回はユネスコ本館の最上階には行かなかったのですが、確かに眺望はよさそうです。最初に尋ねた職員の方のオフィスは、窓からエッフェル塔が大きく見えて大変すばらしい眺めでした。
秋に来られるとのことですが、パリ滞在もあと1月半ほどになってしまったので、入れ違いかもしれませんね。また京都で会いましょう。
by sog (2009-07-14 16:24) 

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