So-net無料ブログ作成
検索選択

生まれました

 こんにちは。もう8月ですね。いよいよ帰国まで1月ほどになりました。このブログでお目にかかれるのもあと数回になりました。
 ところで、7月28日夜、パリ西郊セーブル市の病院で長男が無事誕生しました。セーブル市はパリとヴェルサイユの間にある割りと落ち着いたベットタウンですが、何と言っても磁器のセーブル焼で世界的に有名なところです。市内はセーヌ川のほとりに、国立陶芸美術館があります。まだ見学していないのですが、建物(下写真)から判断するにかなり大規模なもののようです。また、市内には国際度量衡局というものがあるようで、メートル原器とキログラム原器が保管されているそうです。見学できるなら見てみたいですね。

DSCN4098.JPG

 さて、フランスに自発的に来る日本人は圧倒的に女性で、フランス人と結婚されて出産される例も多いためか、フランスでの妊娠・出産体験を綴ったブログ等はすでに多数あり、我々も参考にさせていただきました。ここでは、私が担当した事務・行政手続等の関係で気づいた点を記しておきたいと思います。
 フランスでは日本とは異なり、妊娠・出産の場合にも公的医療保険が適用されます。さらに、通常の病気に関しては日本と同様、医療費の一定割合の自己負担があるのですが、妊娠出産に関しては、100%カバーされることになります。妊娠後に加入した場合でも、出産そのものについては通常通り100%カバーされます。
DSCN4328.JPG

 ただ、注意すべきは100%の意味です。フランスでは、いわば公定料金のほかに、各医師がかなり自由に料金を設定することができるようですが、100%カバーされるのはこの公定料金に対してで、残りは自己負担です。我々は途中で産婦人科を代えたのですが、妊婦検診は最初の医者は1回50ユーロでしたが、後の方は1回65ユーロでした。ところが、公定料金は20数ユーロのようです。いずれも特別なサービスがあるわけではなく(もっとも、後の方の医師は日本語ができるので、特別といえば特別ですが)、普通のところでしたので、公定料金でやっているところはむしろ少ないのではないでしょうか。このように乖離があるので、フランス人は一般にミュチュエルという半官半民の保険(制度の枠組は国が決めており、実際のサービスは民間事業者が提供。日本で言うと自賠責に近いスキームなのでしょうか)に加入して、公定料金と実際の料金の差額をカバーしているようです。
 このシステムそれ自体は良いと思うのですが、フランスでも医師の広告は規制されているので、行って見ないと当該医者の料金が分からない点は不便です。待合室には料金が掲示してありますし、おそらく電話で聞けば教えてくれるのでしょうが、ネットで比較検討したりできないのは不便です。日本の場合、(産婦人科は別として)、原則としてどこでも料金は同じはずなので、広告規制があっても実際の不便はあまりないですね。
 それから、フランスの出生率が高く、少子高齢化の問題を抱え、にもかかわらず産婦人科が不足しているという日本ではフランスをモデルに、という声もあるようで、フランスの出産事情は大変すばらしいようにも思われているようですが、フランスでも必ずしも産婦人科事情が良いわけではなさそうです。妊娠したらまず産院の予約をせよといわれ、早速パリ市内の産院を予約したのですが、手違いでリコンファームが遅れたところ、何の連絡もなく容赦なく予約を取消され(抗議するも万床だと言われかなわず)、その後パリ市内の産院を何箇所も回ったのですがどこも一杯といわれ、ようやくセーブルの産院にたどり着いた次第です。ここはパリでおそらく唯一の日本語のできる産婦人科医(前述)がおり、ここそのものには(若干遠いこと以外は)不満はないのですが、パリ市内のキャパシティはあまり高くないようです。

 

 


nice!(0)  コメント(7)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 7

Kota

おお、Big newsだね!
風光明媚なところにある病院だね。
ところでフランスで生まれると国籍はどうなるの?
アメリカみたいにがんがん国籍を与える方が例外のように思えるから、フランス国籍取得ってことはないのかな。

それにしても、おめでとう!!
by Kota (2009-08-01 09:21) 

sog

どうもありがとう。
フランスもアメリカと同様出生地主義を原則としていますが、近年はだんだん厳しくなっているようで、外国人の両親をもつフランス生まれの子供は、成人(18歳)時において、11歳以降合計5年間フランスに居住している必要があるとのことです。だからうちの場合難しいかな。
ただし、軍隊に志願した場合(!)、居住要件は不要になります。
http://vosdroits.service-public.fr/particuliers/F295.xhtml?&n=Etranger - Europe&l=N19804&n=Etrangers en France &l=N20306&n=Nationalit%C3%A9 fran%C3%A7aise&l=N111
by sog (2009-08-01 15:47) 

kota

なるほど、結構厳しい要件だね。
フランスも移民に積極的という印象だから(法律上、運用上実際にどうなのかはわからないけど)、出生地主義は納得だけど、そのあと厳しくするんだね。興味深い。軍隊志願で要件変わるというのも興味深い。っていうか微妙に怖い!?

アメリカは、どこに居住していても、サービス(労働)提供地がどこであっても、収入があればアメリカへの納税義務が国籍とセットでついてくるはずだから(証取法の国外適用みたいに、驚きの立法政策だと思う・・・)、がんがん国籍与えてもリターンが大きいっていう判断なんだろうね。

法律家らしからぬ、条文に基づかない印象・感想レベルでのコメントですまんw
by kota (2009-08-01 16:03) 

Aline

おぉ おめでとうございます!!
しかし生後間もない赤ちゃんを抱えてのご帰国となると奥様の体力的な負担が大変そうですね。
赤ちゃんともども滋養とってくださいね〜
by Aline (2009-08-03 16:48) 

yms

おめでとうございます。

素朴な疑問なんですが、赤ちゃんって飛行機に乗れるんですか?
by yms (2009-08-03 22:42) 

K

おめでとうございます!
手続き関係大変でしたね...ほんとにお疲れ様でした。何も協力できなくてすみません。本当におめでとうございます。

可愛いくて聡明そうな赤ちゃん、写真を拝見して9ヶ月前を懐かしく思いました。セーブルの風景も、素敵ですね。
ご帰国までいろいろとお忙しいと思いますが、どうぞお気をつけて。日本でもどうぞ宜しくお願いします。

ちなみに、国籍要件の、子どもの親の国籍取得のところで、
Le consentement du mineur est obligatoire.
とあったのが、面白いなあと思いました。


by K (2009-08-03 23:46) 

sog

皆さんコメントありがとうございます。

»Kotaさま
 今は兵役は無いですが、市民の伝統的な義務たる国防と国籍との結びつきは歴史的理念的にあるので、その関係かな。あと、両親が不法移民でも子どもがフランスで生まれそのまま滞在すれば、子ども(それを通じて両親も)が国籍を得られる(Kさんのコメントにもありますね)ので、日本などと比べればはるかに開かれているとはいえそうです。

»Alineさま
 そうですね。今はこちらも多少余裕があるので、なるべく協力してやっています。新生児とうさぎを連れて帰るので、大変そうです。

»ymsさま
 ツールドフランスの回、別府選手の映像も追加しておきました。飛行機は、生まれたばかりは無理ですが、例えば今回のように1ヶ月も経過すれば乗せてはくれます。通常の座席ではなく、バシュネットというゆりかごのようなものを前の座席後部か何かに取り付けていくようです。

»Kさま
 フランスに来られるそうで、入れ違いで残念です。いただいた物や情報は大変役立っています。ありがとうございます。全く勉強してませんが、国籍法は、各国の国家観をよく反映するので面白いと思います。
 また日本で。
by sog (2009-08-04 04:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。